2016年11月30日水曜日

三五〇

二〇一六年十一月三十日木曜日
晴れと曇り
帽さんのおつかいにゆくの日。
今週末は、帽さんのともだちの結婚式。中学時代からの仲。部活も、職種も、名前の漢字も同じ(よみかたは異なる)。そのころからいまも、毎年夏になるといっしょにキャンプへゆく彼は、わたしとのんさんのことも招待してくれた。いざ、松本へなのだ。
いままでは、ふだんのじぶんとかけ離れすぎて、よそよそしいままよそのひとになってしまって式というものに進むきもちを持てていなかった。すすまないきもちは、身につけるものもすすまないものを選んでしまう。このくらいでいい、と。けれども、洋服も化粧もちょうどよい距離感をさがせばいいのだなということにようやく気がついた。それからというもの、いつでも呼んでくださってというきもちでいる。�帽さんもこのごろそんなきもちになったようで、ちょうどよいネクタイとシャツを探していると、出発二日前に打ち明けられる。(よかったら、みてきてもらえないかな。)がってん!
そんなこんなで、こんにちは未知の世界ネクタイ・シャツ編。
わたしが知っているネクタイのお店は、ひとつだけ。そこはちょうど吉祥寺に店舗をオープンしたと。お客はのんさんとわたしだけ。式といったらこうでないとというルールがさっぱりだったので聞きながら、ああでもないこうでもない。マネキンさんにひとつひとつ合わせてもらう。帽さんが選びそうなシンプルなものと、わたしが選ぶあそびのあるものと、むむむと悩んで最終決定権をのんさんに託す。(ああ)と手を置いたのは後者。じぶんでは選ばないだろうけれどきっとつけたらいいかおになるさ。
のんさんの授乳とおむつ替えがてら東急へ。ふらっとメンズのシャツとネクタイのコーナーに立ち寄るとシルバーのネクタイが何重にも層になっている。遠目だとひとつのかたまりにみえるほどに同じ。これがいわゆるなのね、と知る。この中から選ぶなんて、いやはやいやはやちょう難題だ。あのネクタイにしてほんとうよかったと思うのだった。シャツの襟の話を聞き、気になるものはフォーマルコーナーにありますと連れて行ってもらう。わたしには未知の領域、フォーマルの宇宙にてずっとずっと年輪の輪をふやしているのをかんじる父より年上であろうおじさまがとても丁寧に接客してくださった。S・M・Lなんていうざっくりしたサイズ感ではなく、首まわり・腕の長さ・丈の長さの組み合わせからぴったりのサイズをみつける。そんなことも知らずに来てしまったわたしに、身長と普段着ているサイズを聞き、うーんうーんといっしょに考えてくださるおじさま。となりのコーナーのおばちゃま(おじさまよりは若い)にも、この方はカジュアルにもいた経験があるから(S・M・Lとここでの測り方とどちらもわかっている強い味方)と相談してくださって、これにしましょうとサイズをみつけられたことをいっしょに喜んでくださった。深くてひろいうみにぽわわーんとやってきてしまったわたしにも寄りそってくれる、執事もすてきになさいそうなこんな方がしずかなフロアにいるのだ。お喋りしながらサイズをさがしている時間はなんだかたのしかったなあ。
夜ごはんは、わかめの柚子味噌のっけ、やさい炒め(生姜、たまご、琥珀茸、きゃべつ、蕪の葉、蕪、玉ねぎ、人参)、あにさんに教わった煮物(ぶた肉、里芋、蓮根、大蒜、さつまいも)、ごはん。

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