2016年10月3日月曜日

二九二

二〇一六年十月三日月曜日


雨と曇り

きょうものんさんはよく喋る。
ヴゥヴゥヴゥヴゥヴゥーっと唇を震わせて音を出しているのか、話しているのか。顔の前でもおかまいなし。
本棚から本を出しながら、なにか愛らしい音が口からぽろりぽろりとこぼれている。
抱っこをしていると、手を伸ばす。手の先へ連れて行くと壁にかかっている刺繍で描かれた絵。じーっと見つめている。じーっと見つめている顔を見つめていたら、ゆっくりわらった。どんなうれしいことがあったのか、なにをみつけたのか、意味なんてないのか。なにか喜びがそこにあったのか、彼女を笑わせた。

そのとき、ふっと思う。(同じ言語を持って話さない期間は、はやくて一年。長くて二、三年しかないなー)と。たったそれだけの時間。

きょう、ちゃぶ台によじ登れるようになった。ちゃぶ台に置いてあるパソコンにさわりたくて、爪先立ちして左足を何度もひっかけようとする。決して長くない足を一生懸命ぼんやり曲げて、まずはちゃぶ台に片足乗っけるだけでもうまくいったりいかなかったり。そこから、乗っかった足でふんばってももう片足がうまく上がらない。なんどもできなくて、でも彼女の表情は変わらなくて唇を鼻につけた顔をして、それだけをただただ続けてひょいっと登った。一度登ると、二度目からはらくらくひょいっと。身体が覚えた。
言語も意味を伴って覚えてしまえば、もうあとには戻らない。異なる言語を話すいまだからできる会話をわすれないように味わっておきたいなーと思う。

ふしぎなことに、 二人で過ごしているとのんさんと喋れている感覚になっている。同じ言語で話せているという感覚になっていて、帽さんやあいこちゃんやだれかと話してふっとのんさんはまだ意味を伴う同じ言語では話していないんだということを思い出す。この感覚はなんなのだろう。共感してくれるひとはいるのかしら。

夜ごはんは、ポテトサラダ、豆乳味噌グラタン(大蒜、生姜、葱、ブロッコリー、南瓜、鶏肉)、オイルサーディンスパゲッティー。

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