2016年9月28日水曜日

二八七

二〇一六年九月二十八日水曜日


ひと差し指を切った。
利き手ではない方のひと差し指。
包丁で切れた瞬間、(あ、)すぐにわかった。いつもならすぐに切れた部分をぎゅっと押さえる。切り傷はだいたいぎゅっと押さえたらすぐにくっつく。絆創膏いらず。
けれどもきょうは、わかったけれどぎゅっとしなかった。(いいか)と思った。なんでだろう。(いいか)と思った。
利き手ではない 方のひと差し指は、実はとてもよく使うようで、まあ沁みる。切るときも、お皿を洗うときも、髪の毛を洗うときも、のんさんにごはんを食べさせるときも。
痛みはいつもよりひと差し指の存在感をおおきくする。いつもありがとうとか、たまにはそう思いなさいよ、言いなさいよ、とかんじるひと差し指のつよがり乙女心。

ひと差し指って、おかあさん指と言う。
あの比喩はなんだろう。
わたしの手に住むかぞく。
ずっとおかあさんなあなたよ、
たまには赤い紅ひいて、マニュキュアぬって、お洒落して、わがまま言ったらいい。


変わる顔への違和感をかんじてから薄くなっていき、とうとう化粧をしなくなっている。
さらに産後、化粧品をつけるとひりひりするようになってしまった。
なんだかわたしの中にちいさくいる乙女は肩身の狭い思いをしているな、とふと思う。
乙女をのびのびさせてあげたくなっている。
結婚式にも呼んでもらったことだし、まずはマニュキュアを。
いきなりぜんぶの指に色がついたらどきどきしてしまうからいくつかにだけそろりとぬる予定。
ひと差し指にはぬる。お洒落しましょう、おかあさん。

(びんかん肌によき化粧品あるかしら。ら。)


夜ごはんは、秋の煮物(しめじ、さつまいも、蓮根、牛蒡、ぶた肉、生姜)、冷奴、丸茄子味噌(中身をくりぬいて、玉ねぎと炒めて、茄子の器に盛ってトースト)、ごはん。

初回を聞いた大宮エリーさんのラジオ。日記を書いていたらたまたま最終回を聞けた。

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